アナタは部屋探しをする時、こんなふうに思ってないか?
- 部屋探しなんてすぐできる。カンタン。
- とりあえず不動産屋さんに行って相談すれば良いんでしょ?
- 住みたい部屋なんて特に無い。何でも大丈夫。
こんな感じで部屋探しを始めると、必ず後悔することになる。
この記事では住まいを探すときに最初にやるべきことについて話す。
初めて一人暮らしする人が住まいを探すときに最初にするべきこと
「部屋探しは不動産屋に行けばすぐできる」
これは大きな間違いだ。その理由は2つ。
- 住みたい部屋の条件を決めないまま部屋探しすると迷走する。
- 不動産屋も何を提案して良いのかわからなくなる。
一つずつ説明しよう。
住みたい部屋の条件を決めないまま部屋探しすると迷走する。
自分が「譲れない部屋差探しの条件」を決めないと、部屋探しは迷走する。
「あの部屋も良いかもしれない、この部屋も良いかもしれない」と迷って時間がかかる。
これは時間のムダだ。
ハッキリ言うが、自分が100%住みたくなる、100点満点の部屋が見つかる可能性はゼロだと思って良い。
必ずどこかに妥協しないといけない点がでる。
間取り、日当たり、立地、スーパーやコンビニまでの距離、駅から近いか遠いか。
どれかに必ず妥協しないといけない点が出る。
ちなみに僕が部屋探しをしたときの基準はこうだ。
- 南向きで日当たりが良い
- 2階以上
- 寝室と居間の2部屋
- 風呂とトイレはセパレートで追い焚き可能
- オートロック
- 治安が良い
- 街中(名古屋市)まで自転車で行ける
- 家賃は60,000円以内
- 築5年以内
- 洋室(フローリング)
- 徒歩5分圏内にスーパーがある
- 大通りに面していない一本入った立地
かなり細かい上に高めの条件に思えるかもしれない。
しかし最初に立てる条件は高くて良い。
なぜならそこから妥協するからだ。
僕の場合、実際に諦めたのはこうだ。
- 南向きで日当たりが良い
- 2階以上
寝室と居間の2部屋- 風呂とトイレはセパレートで
追い焚き可能 - オートロック
- 治安が良い
- 街中(名古屋市)まで自転車で行ける
家賃は60,000円以内- 築5年以内
- 洋室(フローリング)
- 徒歩5分圏内にスーパーがある
- 大通りに面していない一本入った立地
逆に言うと、この3つだけを諦めたら、部屋は見つかったのだ。
僕が名古屋に一人暮らしを始めた2010年前後は今より物件がまだ少ない頃で、正直苦労したがそれでも見つかったのだ。
見ての通り妥協したが、10年以上もの長い期間、僕はその部屋に住むことになった。
住みたい家の条件が明確なら、「どこを妥協すれば良いか」を考えればよいだけになる。
逆に条件を決めておかないと、どこを妥協すればよいのか自分でもわからないままになり、部屋探しは難航するだろう。
条件を先に決めておくのは重要だ。
不動産屋も何を提案して良いのかわからなくなる。
条件を決めておかないとダメな理由はもう一つ、「不動産屋も何を提案して良いのかわからなくなる」
何を提案してよいのかわからない客に
何を提案するか?
細かくヒアリングしてくれる親切丁寧な不動産業者に当たれば、ラッキーだ。
相談して決めれば良い。
しかしそうではない場合、不動産業者も困る。
条件が無い相談というのはつまり、ファミレスに行って「何が食べたいのかわからないので教えて下さい」
と言っているようなものだ。
「じゃあ、おすすめメニューは季節限定のこちらでいかがですか?」
と提案があるかもしれない。
ファミレスならそれでもよいだろう。
しかし家探しの場合、その場で食べて「美味しかったね」「イマイチだったかな」
というわけにはいかない。
契約したら
イマイチな部屋を長い間使い続け、安くはない家賃を支払い続けるのは、他の誰でもなく、キミだ。
引っ越し代だってバカにならない。
しかも場合によっては条件が悪い割に家賃が高めの部屋を案内されることもある。
不動産業者の担当者も営業成績、つまり数字を課されているのだから、少しでも数字につながる提案をする人が居てもおかしくはない。
実際、僕が部屋探ししたときも、築30年の畳6畳の部屋を提案され、「この担当者は僕の話を聞いていたのかな?」
と思ったこともある。
これは極端なケースかもしれないが、とにかく条件を決めないことで部屋探しは難航しやすくなることはキミも良くわかっただろう。
部屋探しの最初にやることは「住みたい条件」を決めてメモに控えておくこと!
部屋探しの条件が決まらない時は
僕の場合は比較的カンタンに条件がまとまったが、初めて一人暮らしをしようとしてる人は
「そんな事言われても基準なんてわからない…」
と思っている人もいるだろう。
そんな人に試してほしいのは2つ。
身近にいる人に部屋探しの条件を聞いてみる
身近にいる人に部屋探ししたときの条件を聞いてみるというのも一つの手だ。
兄弟姉妹や、友人、会社の同僚。
両親などの親世代は年代が離れているので参考にできないことも多いので年代や収入が近い人がいい。
その方が参考になる意見が聞けるだろう。
何でも言えることだが「先にやって知っている人の話」は参考になることが多いのはキミも知っていることだろう。
「相談ベースで」と先に伝えて不動産屋に行ってみる
契約するかはさておき、「自分でも基準がよくつかめていないので 相談ベースで伺っても良いですか?」と先に伝えて不動産屋に行くのもアリだ。
親切な不動産屋なら
扱っている物件を元にあれこれ提案してくれるだろう。
うまくすればその場で自分の基準が見えてきたり、良さそうな物件が見つかるかもしれない。
逆に問い合わせしたときの不動産業者の態度が「そんな数字につながるかどうか曖昧な客の相手はしたくないなぁ…」という印象なら、相談には行かなくて良い。
「あ、難しそうなら他当たりますんで」と言って電話を切ろう。
このご時世で、顧客のことを考えない、自分たちの数字だけしか考えてない企業は衰退するだけだ。
付き合わないほうが良い。
こっちから願い下げ、ということだ。
僕の場合も電話連絡した際に露骨に印象が悪い業者が合ったので、速攻で電話を切り上げた。
勘違いしてほしくないが不動産業者も仕事だ。
悪気があるわけじゃない。
業者ごと、担当者ごと、連絡したタイミングでも、態度が変わる事はありうるのでそういう時は単に「縁がなかったな」と割り切ろう。
おさらい:部屋探しはキミが譲れない条件を先に決めて、こだわって良い!
というわけで、初めて一人暮らしをする人が部屋探しするときに最初にするべきこと、それは「住みたい部屋の条件を決めること」
について話をさせてもらった。
僕の場合、初めて一人暮らしをするとき、かなりこだわって部屋探しをした。
実を言うと、最終的な契約をする前に、一度契約してしまった部屋があったのだが、一晩考えた末、キャンセルした。
不動産業者からはちょっと渋い顔をされたが、こればかりはどうしようもない。
さっきの条件で言うと、
- 南向きで日当たりが良い
- 2階以上
寝室と居間の2部屋- 風呂とトイレはセパレートで
追い焚き可能 - オートロック
- 治安が良い
- 街中(名古屋市)まで自転車で行ける
家賃は60,000円以内- 築5年以内
- 洋室(フローリング)
徒歩5分圏内にスーパーがある大通りに面していない一本入った立地
こんな感じでNGポイントがパーセンテージで言えば40%を超えたのでキャンセルした。
やはり徒歩5分圏内にスーパーが無いのと
国道に面している点が気になりすぎた。
そして最後は直感。
「あの部屋はなんか違う。長く住みたいと言う感じがしない」
という気持ちがどうにも捨てきれなかった。
個人的な意見にはなるが、不動産業者の営業は結構押しが強いし、トークもウマい。
オドオドしていると
契約をやんわりと迫ってくるので押しに弱い人はうっかり契約してしまいそうになるだろう。
相手も仕事だからこればかりはどうしようもない。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれないが部屋探しというものはパートナー探しと似てると僕は思う。
- 長い間付き合うことになる
- 100点満点の条件を満たすことはない
- 快適に付き合い続けるには工夫と手入れが必要
そんなパートナーとも言える部屋探しをテキトーに決めるなんてことは僕はありえないと思ったのだ。
だから不動産業者とのやりとりは「相手の押し営業に負けてはダメだ!」
「これはより良いパートナーと出会うための戦いだ!」
と、かなり気合を入れていた。
過去の職場で「え?部屋なんて3件くらい見てすぐ決めましたよ。そんなにこだわり無いし」
なんて言ってる人が居たが、僕には信じられなかった。
部屋探しにはこだわったし、物件も10件近く内覧させてもらった。
結果的には大正解。
おかげで10年以上快適に住む部屋を見つけることができた。
改めて伝えるが、部屋探しでまず大事なことは自分が譲れない条件を決めること。
そして条件にはこだわって良い、ということ。
これを肝に銘じて、キミも部屋探しをしてみてほしい。
良い部屋が見つかることを僕も祈っている。