この前、会社の人からこんな言葉をもらった。
「今度、一度飲みに行きましょうよ」
僕はあまり深く考えずに、「いいですよ」と返事をした。
一度くらいならいいか。少し話してみるのも悪くないか。そんな軽い気持ちだった。
だが、これは後でかなり後悔することになる。
予定では、定時後すぐにスタートするはずだった。
ところが、相手に打ち合わせが入ってしまい、開始時間が夜遅めの時間にずれ込んだ。
この時点で、すでに少し嫌な予感はしていた。
一人暮らしをしている人ならわかると思うが、平日の夜遅めスタートはかなり重い。
そこから1時間、長くても2時間くらいで帰れるだろう。
そう思っていた。
相手も明日があるはずだ。
しかし、実際に終わったのは24時だった。
約3時間である。
しかも、その間、相手はほとんど喋りっぱなしだった。
こちらが口を挟む余地はあまりなく、聞き役に回る時間が長かった。
別に、話を聞くこと自体が嫌いなわけではない。
ただ、気を遣い続ける飲み会は、想像以上に消耗する。
そして帰り際には、
「また飲みに行きましょう!」
というような話まで出た。
正直に言う。
僕はかなりげんなりした。
飲み会に行くこと自体が悪いわけではない。
人と話すことにも意味はある。
仕事上の関係値を作ることにも、たしかに価値はある。
しかし、一人暮らしの男が、会社関係の飲み会にやすやすと参加するのは危険だ。
特に、お酒がそこまで好きではない人間にとっては、時間と体力を大きく削られるイベントになりやすい。
今回の飲み会も、翌日まで疲れが残った。
睡眠時間は削られ、生活リズムも崩れ、翌日のパフォーマンスは明らかに落ちた。
一度の飲み会で、翌日まで失う。
これはかなり高いコストである。
会社の人と飲みに行くメリットは確かにある
まず、誤解のないように言っておきたい。
会社の人と飲みに行くことに、メリットがないわけではない。
仕事は、正論だけで進むものではない。
人間関係や空気感、ちょっとした信頼関係が、意外と大きく影響する。
普段から多少の関係値ができていれば、仕事の調整もしやすくなる。
少し無理な相談をしたいときも、声をかけやすくなる。
部署をまたいだお願いや、急ぎの確認なども、関係があるかないかで通りやすさが変わることはある。
これは残念ながら、仕事の場だけではなかなか醸成されにくい部分でもある。
会議室で話すと固くなることでも、食事の場なら少し柔らかく話せることがある。
普段は見えない相手の考え方や、人となりが見えることもある。
そういう意味では、会社の人と飲みに行くことを完全に否定するつもりはない。
また、お酒が好きな人にとっては、飲み会そのものが楽しみになるだろう。
美味しい料理を食べたり、好きなお酒を飲んだり、仕事から少し離れて話したりすることが、良い気分転換になる人もいる。
そういう人にとっては、飲み会は悪いものではない。
むしろ、人生の楽しみの一つなのだと思う。
だが、お酒が好きではない人間にとっては負担が大きい
問題は、僕のようにお酒がそこまで好きではない人間である。
お酒が好きではない。
夜遅くまで人と話すのも得意ではない。
翌日に疲れが残りやすい。
一人の時間を大切にしたい。
こういう人間にとって、会社の人と連れ立って行く飲み会は、はっきり言ってかなり負担が大きい。
まず、単純に時間を取られる。
飲み会に参加すれば、その日の夜はほぼ潰れる。
帰宅後に筋トレをする時間も、勉強する時間も、ブログを書く時間も、ゲームをする時間も、ゆっくり風呂に入る時間も削られる。
さらに、帰宅が遅くなれば睡眠時間も削られる。
睡眠時間が削られれば、翌日の集中力も落ちる。
翌日の仕事のパフォーマンスも落ちる。
休日の回復力も落ちる。
つまり、飲み会はその日だけの問題ではない。
翌日まで影響する。
これを軽く見てはいけない。
飲み会のコストは、その場の3時間だけではない
飲み会の怖いところは、実際に店にいる時間だけがコストではないということだ。
今回で言えば、飲み会そのものは約3時間だった。
だが、実際に失った時間は3時間では済まない。
開始時間がずれたことで、まず待ち時間が発生した。
店まで移動する時間もある。
帰宅する時間もある。
帰ってから風呂に入り、寝る準備をする時間もある。
しかも、帰宅が遅くなれば、そこから何かをやる気力はほとんど残っていない。
つまり、飲み会が3時間だったとしても、その日の夜は丸ごと潰れたと考えた方がいい。
さらに厄介なのは、翌日にまで影響が出ることだ。
睡眠時間が削られれば、翌日の集中力は落ちる。
朝の動き出しも遅くなる。
仕事の判断力も鈍る。
帰宅後にやるはずだった家事も後ろ倒しになる。
洗濯、掃除、買い物、食事の準備。
こうした細かい生活タスクが少しずつ詰まっていく。
一人暮らしでは、これがかなり痛い。
実家暮らしなら、多少生活リズムが崩れても、家のことを誰かがやってくれるかもしれない。
だが、一人暮らしではそうはいかない。
自分が疲れて動けなければ、部屋は散らかる。
洗濯物は溜まる。
食事は適当になる。
睡眠も乱れる。
たった一度の飲み会が、生活全体のリズムを崩すきっかけになることがあるのだ。
だから、飲み会に参加するかどうかを考えるときは、店にいる時間だけで判断してはいけない。
その前後の移動時間。
帰宅後に失う時間。
睡眠への影響。
翌日のパフォーマンス低下。
後ろ倒しになる家事。
ここまで含めて、本当に参加する価値があるかを考えるべきだ。
一人暮らしの生活は毎日タイムアタックである
一人暮らしの生活は、ほとんど毎日タイムアタックみたいなものだ。
仕事から帰ってきたら、食事の用意がある。
洗濯もある。
掃除もある。
買い物もある。
ゴミ出しもある。
風呂にも入らなければならない。
明日の準備もしなければならない。
家族と暮らしていれば、誰かがやってくれることもあるかもしれない。
だが、一人暮らしでは基本的に全部自分でやるしかない。
そのうえで、自分の趣味の時間を確保し、健康のために運動し、将来のために勉強し、きちんと睡眠を取る必要がある。
一人暮らしの可処分時間は、思っている以上に少ない。
その貴重な時間を、誰と、どこで、どれくらい使うのか。
これは真剣に考えなければならない。
なんとなく誘われたから行く。
断るのが面倒だから行く。
一度くらいならいいかと思って行く。
これを繰り返していると、自分の生活はどんどん他人に侵食されていく。
一人暮らしの生活を快適にしたいなら、時間の使い方にはもっとシビアになるべきだ。
僕が今回飲み会に行った理由
今回、僕が飲み会に参加した理由は、正直かなり打算的なものだった。
その人に少し人物的な興味があった。
今後、仕事を進めるうえで味方になってくれる可能性があるかもしれない。
自分のキャリアや立ち回りに、何かプラスになるかもしれない。
そう考えたから参加した。
つまり、「この人と純粋にお酒を飲みたい」と思ったわけではない。
どちらかというと、自分にとって何らかのメリットがあるかもしれないと判断したから参加したのである。
その判断自体は、完全に間違いだったとは思わない。
会社で生きていく以上、人間関係をまったく無視することはできない。
時には、少し面倒でも関係値を作るために動く必要はある。
だが、それでも月一で飲みに行くのは無理だ。
3か月に1回くらいなら、まだ考えられる。
しかし、月一で夜遅くまで飲むような予定を固定イベントにするのは、僕にとってはかなり厳しい。
問題は、飲み会そのものだけではない。
頻度なのだ。
たまに行くならまだいい。
だが、定例化されたら一気に負担になる。
飲み会は人間関係への投資だが、投資には回収見込みが必要だ
会社の人と飲みに行くことは、ある意味では人間関係への投資である。
普段あまり話せない人と話す。
仕事上の関係値を作る。
今後、相談しやすい空気を作る。
自分の味方になってくれる人を増やす。
こうした意味では、飲み会にまったく価値がないとは言えない。
しかし、投資であるならば、当然ながら回収見込みを考えるべきだ。
その人と関係を作ることで、自分にとって何かプラスがあるのか。
仕事が進めやすくなるのか。
精神的な負担が減るのか。
今後のキャリアにとって意味があるのか。
単純に、一緒にいて楽しいと思える相手なのか。
このあたりを考えずに、ただ誘われたから飲みに行くのは危険だ。
投資という言葉を使うと少し冷たく聞こえるかもしれない。
だが、一人暮らしの人間にとって、時間と体力はかなり貴重な資産である。
お金を使うときに、これは本当に必要かと考える人は多い。
それなら、時間を使うときにも同じように考えた方がいい。
むしろ、時間はお金よりも取り返しがつかない。
使ってしまった夜の3時間も、削られた睡眠時間も、落ちた翌日のパフォーマンスも戻ってこない。
だからこそ、飲み会に参加するなら、これは自分にとって意味のある時間なのかを考えるべきだ。
ただの愚痴聞き役になるだけなら行かない。
相手のストレス発散に付き合うだけなら行かない。
毎回こちらの生活リズムが崩れるなら行かない。
逆に、本当に話したい人なら行けばいい。
信頼できる人なら行けばいい。
自分にとって得るものがあるなら、時間を取る価値はある。
大事なのは、飲み会を全部拒否することではない。
自分で選ぶことだ。
参加するなら、最初に条件を出しておけ
飲み会を完全に避けられない場面もある。
仕事上、どうしても一度は顔を出しておいた方がいい。
今後のために関係を作っておきたい。
相手の話を一度聞いておきたい。
そういう場面では、最初から条件を出しておくのが大事だ。
たとえば、誘われた時点でこう言っておく。
「翌日があるので、2時間くらいでお願いします」
「今日は早めに帰ります」
「22時には出ます」
「長くは飲めませんが、それでもよければ」
これを最初に言っておくだけで、かなり帰りやすくなる。
飲み会が始まってから急に帰ろうとすると、どうしても切り出しにくい。
場が盛り上がっていると、なおさら言いにくい。
相手が気持ちよく話していると、こちらも変に気を遣ってしまう。
だから、最初に出口を作っておく。
これはかなり大事だ。
「今日は2時間だけ」と決めておけば、こちらも気が楽になる。
相手も最初からそういうものだと受け取る。
帰るときも、「最初に言っていた通りなので」と自然に切り上げられる。
飲み会は、参加するかどうかだけでなく、どう終わらせるかが重要だ。
終わらせ方を決めずに参加すると、相手のペースに飲まれる。
そして、気づいたら深夜になっている。
一人暮らしの生活を守りたいなら、飲み会に参加する前から撤退ラインを決めておくべきだ。
飲み会は時間制にするべきだ
今回の反省として、次から確実にやろうと思っていることがある。
それは、飲み会を時間制にすることだ。
2時間以上は飲まない。
2時間経ったら帰る。
必要ならアラームを鳴らしてでも退出する。
これくらいでいい。
むしろ、これくらい決めておかないと、飲み会はズルズル長引く。
「もう一杯だけ」
「せっかくだから」
「まだ時間あるでしょ」
「次、軽く行きましょう」
こういう言葉に流されていると、あっという間に帰るタイミングを失う。
特に聞き役に回りやすい人は危険だ。
相手が気持ちよく話していると、なかなか切り上げにくい。
気を遣っているうちに、気づけば深夜になっている。
だからこそ、最初から時間を決めておく必要がある。
「今日はここで失礼します」
この一言を言えるかどうかで、自分の生活を守れるかどうかが変わる。
飲み会は、始め方より終わらせ方のほうが大事である。
断る理由はあらかじめ用意しておけ
お酒の場が苦手な一人暮らしの人に言いたい。
断る理由は、あらかじめ用意しておいた方がいい。
誘われてから考えると、断りにくくなる。
その場の空気に負けて、「じゃあ少しだけ」と言ってしまう。
だから、事前に断る理由をいくつか持っておく。
たとえば、
「今日は家の用事があります」
「明日に備えて早く帰ります」
「体調があまり良くないので、今日はやめておきます」
「家族と連絡を取る予定があります」
「ジムに行く予定があります」
「勉強時間を取りたいので、今日は帰ります」
「先に予定を入れてしまっています」
「今月ちょっとお金に余裕がなくて」
理由は何でもいい。
特に「今月ちょっとお金に余裕がなくて」という断り方は、一人暮らしの人間にとってかなり現実的だ。
飲み会は、時間だけでなくお金も削る。
一回参加すれば、店にもよるが数千円は簡単に飛んでいく。
二次会まで行けば、さらに出費は増える。
しかも、飲みに誘ってくる人に限って、必ずしも奢ってくれるわけではない。
こちらとしては、さほど楽しくもない飲み会に参加し、気を遣い、時間を失い、そのうえ自腹まで切ることになる。
まったく割に合わない。
お酒が好きで、その場を楽しめる人ならまだいい。
だが、そうでない人間にとっては、飲み会代はかなり重い出費である。
一人暮らしでは、家賃、食費、光熱費、通信費、日用品代など、毎月の固定費だけでもそれなりにかかる。
そこに、気乗りしない飲み会代まで乗せていたら、お金も時間もどんどん削られていく。
だから、「お金に余裕がない」という理由で断るのは、まったく悪いことではない。
大事なのは、断ることに慣れることだ。
もちろん、毎回嘘をつけという話ではない。
ただ、自分の時間とお金を守るためには、誘いを断る言葉を持っておく必要がある。
断る理由を持っていない人は、相手の都合に流されやすい。
そして、自分の生活を削ってしまう。
「飲み会に来ない人」というブランディングを作れ
もう一つ大事なのが、そもそも誘われにくくすることだ。
飲み会に毎回参加していると、当然だが次も誘われる。
「あの人は来る人だ」と認識されるからだ。
逆に、何度か断っていると、だんだん誘われにくくなる。
「あの人はあまり飲み会に来ない人だ」
「誘ってもたぶん来ないだろう」
「予定がある人なんだろう」
そう思われるようになる。
これは悪いことではない。
むしろ、自分の時間を守るためのブランディングである。
もちろん、完全に人間関係を断てと言っているわけではない。
本当に必要な飲み会、本当に話したい相手との場には参加すればいい。
だが、意味のない飲み会に毎回顔を出す必要はない。
会社のグループウェアやスケジューラーに、あえて予定を入れておくのも一つの方法だ。
空白が多いと、勝手に予定を入れられやすい。
「空いているなら来られるよね」という空気になりやすい。
自分の時間は、自分で先に押さえる。
これは一人暮らしにおいてかなり大事な考え方である。
逆に、本当に行きたい飲み会には行けばいい
何度も言うが、飲み会そのものが悪いわけではない。
本当に会いたい人。
話していて楽しい人。
自分にとって刺激になる人。
信頼できる人。
今後も良い関係を作りたい人。
そういう相手なら、時間を取って飲みに行けばいい。
こちらから予定を取ってもいいくらいだ。
問題なのは、なんとなく付き合わされる飲み会である。
相手の話を聞くだけ。
気を遣うだけ。
帰りたいのに帰れない。
翌日に疲れだけが残る。
得るものがほとんどない。
そのうえ、自腹で数千円を払う。
そういう飲み会に、自分の貴重な時間とお金を投下する必要はない。
一人暮らしの男にとって、時間と体力とお金はかなり重要な資源である。
それをどこの誰に、どれくらい使うのかは、もっと慎重に考えた方がいい。
自分の人生は自分で守るしかない
酒を飲むのが好きな人にとっては、飲み会は楽しいものなのだろう。
それはそれでいい。
だが、僕のようにお酒がそこまで好きではない人間にとって、付き合いで行かされる飲み会はかなりしんどい。
そんなことをしているくらいなら、家でゲームをしたい。
YouTubeを見たい。
本を読みたい。
勉強したい。
風呂に入って早く寝たい。
静かに一人の時間を過ごしたい。
それでいいのだ。
自分の時間をどう使うかは、自分で決めるべきだ。
誰かの暇つぶしや、誰かのストレス発散のために、自分の生活リズムを差し出す必要はない。
ましてや、自分がさほど楽しくもない場に、自分のお金まで払って参加する必要はない。
一人暮らしの快適な生活は、自分で守らなければならない。
そのためには、意味のない飲み会にやすやすと参加しないことだ。
誘われたから行くのではなく、行く価値があるかどうかを考える。
参加するなら、時間を決める。
行きたくないなら、きちんと断る。
そもそも誘われにくい立ち位置を作る。
これだけで、かなり生活は守りやすくなる。
最後に、今回の話をまとめておく。
一人暮らしの時間は、思っているより少ない。
会社の飲み会のメリットはあるが、タイムパフォーマンスは決して高くない。
飲み会は時間だけでなく、体力とお金も削る。
参加するなら、最初に条件を出す。
2時間ルールを徹底する。
断る理由を複数用意しておく。
「今月ちょっとお金に余裕がなくて」と言って断るのも、まったく悪いことではない。
断り続けることで、「あまり飲み会に来ない人」というポジションを作る。
そして、本当に行きたい飲み会には、自分の意思で参加する。
飲み会に行くな、という話ではない。
やすやすと参加するな、という話である。
一人暮らしの可処分時間は限られている。
その時間を、有効な人、有効な場所、有効なものに投下することが大事だ。
行きたくない、気が重い飲み会はあの手この手で断って、ステキな一人暮らしライフを送ろう!
