初めて一人暮らしをするキミはこう思っていないか?
- 一人暮らしをしたら「親を頼ってはいけない」
- 何でも自分一人で解決しないといけない
覚悟は立派だが、これは間違いだ。
僕の結論としては、
「頼れる時に親を頼っておけ!」
ということ。
今日はそんな話をしよう。
頼れる時に頼っておかないと後悔することになる。自分もそして親も。
一人暮らしを始めると
つい「何でも自分でやらなきゃ!」と張り切ってしまうと思います。
- 生活費などお金は自分で完璧に管理する
- 体調は万全にする。風邪は引かないように気をつける。
- メンタル的に落ち込んだりした時は医者に相談する
- とにかく何事も親や兄弟姉妹を頼ってはいけない…
と、とにかく何でも
「一人暮らしは全部自分でやる、自分がやる、自分だけでやらないといけないんだ…!」
みたいに思い詰める人がいるが、ハッキリ言おう。
「それは間違っている」
もちろん、全部自分でやろうとしていることは良いことだ。
基本的にはそれで良い。
一人暮らしは自分の生活を自由にできる分、やるもやらないも、できるもできないも
「自分の責任」だ。
本来は自分でやるべき、それは間違っていない。
間違っているのは「とにかく何事も親や兄弟姉妹を頼ってはいけない…」
ということ。
改めていうがこれは全くの逆。
頼れる時は思い切り頼って良い。甘えて良い。
それが結局、自分のためだけでなく、親のためにもなるのだ。
一人暮らしでもなぜ親を頼って良いのか
これも答えはシンプルで「キミの身に何か起きた時、身近な人のほうが心配する、後悔する」
からだ。
想像してみてほしい。
キミが体調を崩したとして、キミの家族は心配しないだろうか?
または、キミが会社を辞めることになって当面の日銭に不安があったりしたとき、親は心配しないだろうか。
多くの親は我が子の身を案ずるだろう。
もし「万が一の事」が起きた時、一番後悔するのは誰だろうか。
たぶん家族だ。
- 「親として何かできなかっただろうか…」
- 「もうちょっとちゃんと見てあげていれば…」
- 「あの時話を聞いておけば…」
誰もが後悔する。
そこまでの事態ではなくても、体調を崩したり、仕事を辞めたりしたらやはり心配するだろう。
「最悪の状態」にならないためにどうするか。
もし両親や兄弟姉妹を頼ることでそれが解決できるなら、僕は頼ってしまって良いと思います。
両親はイザという時、頼られたらやはり応えたくなる。
そしてそれが喜びを感じることもある。
なにしろ、実際、僕は頼った。
親を頼れる時は頼るべし。無理はするな
僕が両親を頼ったのは2回。
- 一回目は体調を崩し、母親に来てもらったこと。
- 二回目はワケあって会社を辞めた時、当面の生活費を父親に相談したこと。
それぞれ詳しく話そう。
胃腸炎になり、母親に来てもらった
ちなみにだが、僕は一人暮らしを始めてから体調を崩したことは14年の間で片手で数えられるくらいだ。
それくらい丈夫な体に生んでくれた親には感謝しているのと同時に、自分でも食事と運動など体調管理にはかなり気を配っている。
そんな僕でも体調を崩し、さすがに母親の助けを求めたことが一度だけあった。
胃腸炎を起こしたのだ。
原因は前日深夜に食べた
インスタントラーメンだろう。
食べた後、「何か胃が重いな…。まあ一度寝て起きたら大丈夫だろう」
と思ったが早朝に気持ち悪くなって目が覚めた。
そして激しい嘔吐と下痢。
水すらも戻してしまった。
体が何も受け付けない。
脱水症状を起こすと命に関わる。
若干の恐怖を感じたとき、たまたま母親からLINEが来た。
ちょっと悩んだがここは甘えることにした。
「体調崩して寝込んでいるのでできれば助けてほしい」と。
結果、母親が来て助けを得た。
お粥を作って、その他の食材を近所のスーパーで買ってきてくれたのだ。
この時改めて親のありがたさが身にしみたのと、助けを頼んだ母親も
「困った時は遠慮なく連絡をしてほしい」ということだった。
母親からしてみれば息子が体を壊しているのを見放す方がありえないことだったのだろう。
キミの母親だってきっとそう思うはずだ。
当面の生活費を相談したところ父親からお金を工面してもらった
僕は諸事情で一度勤め先の会社を辞めて、3ヶ月ほど無職になった時がある。
幸い、貯金で食いつなぎ、4ヶ月目で新しい職場に採用が決まったのだが、一つ問題があった。
これまたとある事情で僕には借金があったのだ。
言っておくがギャンブルではない。
詳細は伏せるがちょっと高めの
中古車が買えるくらいの額だ。
しかし一人暮らしのサラリーマンに
その借金の返済はなかなか厳しい。
散々悩んだ挙げ句、僕は一度実家に戻る、ということを両親に打診した。
一人暮らしはとにかくコストがかかる。
家賃、食費、水道光熱費、通信費。
これらがなければ少しづつだが借金は返せる。
正直、実家に戻るのは僕も嫌だった。
せっかく自由な生活を手に入れたのに。
そうは言っても背に腹は代えられない。
僕は両親に頭を下げて、借金を完済するまで一度実家に戻らせてもらいたいことを相談した。
しかしここで以外な提案が父親から出た。
「借金分の金を貸す。だから実家に戻らず名古屋で頑張ってみろ」
正直、耳を疑った。
父は僕がいつ返せるかわからない金を貸す、というのだ。
しかし、願ってもない提案だった。
父親のその心遣いに胸を打たれ、当時すでに30過ぎていたが、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで涙が溢れた。
僕は母親にも父親にも
大ピンチ、という時には手を借りている。
手を借りたその時は
「情けない」「申し訳ない」「恥ずかしい」
そんな気持ちが強かったが、あの時手を借りる手を変に強がって振り払っていたら
どうなっていたか想像するに恐ろしい。
生きていれば人生で何度か
自分一人で解決しきれない問題に直面するシーンは確実にある。
その時、差し伸べられる手には頼れ。
特に親の手は。
一人暮らしだってピンチの時には親に頼って良いのだ。
それがきっとキミのためにも、キミの両親のためにもなると僕は思う。
家族はあくまで切り札。頼るなら最低限の「節度」は守る。度を越せば縁を切られる
ただしだ。
何でもかんでも親や兄弟姉妹を頼るというのはもちろんダメだ。
「遊ぶカネが欲しいから」
なんてのは論外だ。
頼る時はあくまで自分のピンチの時の「切り札」だ。
何度も言うが一人暮らしは全て自分でやることが前提だ。
健康も、財産も、メンタルも、管理するのは自分自身。
そうやって自分自身でできる限り頑張る。
自分自身でギリギリまで頑張るから、イザという時のピンチに誰かが手を差し伸べてくれる。
いつもいつも誰かの助けを借りてばかりの人はやがて誰も手を差し伸べなくなる。
まずは自力で頑張る事が重要だ。
イザという時のために事前に両親からの信頼値はしっかり上げておく
これは一人暮らしを始める前から
できることでもあるが、それは
「イザという時のために事前に両親からの信頼値はしっかり上げておく」
ということだ。
結局、手を差し伸べてくれるかどうかはキミがそれまでにどんな立ち振舞をしていたかに大きく左右される。
つまり、親から「信用、信頼されているか」ということだ。
これは子供の頃からの積み重ねだ。
家の手伝いや、学校の勉強。
部活への取り組み方、親や兄弟姉妹への接し方。
全部が評価点になっている。
ちなみにだが、僕はこの評価点については小学生時代から意識していた。
驚くことはない。
僕は父親が怖くてしょうがなかったのだ。
僕の父親は育った環境が男兄弟しかいない男社会のの育ちだったので、僕を叱る時はそれはそれは怖かった。
幼少の頃から父親のそんな様子を恐れ、とにかく「父親の機嫌を伺う毎日」だった。
本当はそんなことをしたくなかったが、うかつな事を言ったり、やったりした時は容赦なくドスの利いた叱り声が飛んできたので父親の顔色を伺わないと穏やかに過ごせなかったのだ。
そんな毎日を送っていたからこそ、何をどうすれば父親の機嫌を損ねずに過ごせるか?
父親から信頼を得るにはどうすれば良いか?
という視野が図らずも養われていたのかもしれない。
一人暮らしでも困った時の切り札はやはり家族。イザという時は頼ろう。
改めていうが、一人暮らしでも困った時の切り札はやはり家族。
イザという時は頼って良い。
というか、体調面なら友人や恋人を頼ることがあるかもしれないが、金銭面を頼る時はどうしても両親になるだろう。
というか、金銭面を頼る時は友人を頼るのは流石にオススメしない。
ほぼ確実に友情は壊れる。
すぐに砕け散る場合もあれば、ゆっくりじわじわとヒビが入っていくパターンもある。
どちらにも言えるが、カネを借りたら
その友達とは縁が切れると思って間違いない。
頼るのなら親。
それも「切り札」として、だ。
そして切り札が切り札として機能するにはそれまでのお膳立てが必要、
つまり信用と信頼の積み重ねが重要になってくる。
信用できない人には親すら、手は貸さない。
何事も助けを借りたい時は先に信頼を得てこそ。
キミも一人暮らしをするなら
ぜひ覚えておいてほしい。